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    10/22/2005

    東洋の神秘

    休日の朝。

    子供向けマンガとともにテレビ放送の主流を占めるのが

    怪しげなインフォマーシャル。

    売れない役者風の男女がわざとらしい司会を勤め、

    機関銃のようなセールストークを披露する営業マンが

    特定の商品やサービスの宣伝・販売を

    約30分間ノンストップで行う。

    健康器具、掃除用品、調理器、化粧品、

    投資テクニック、自己啓発本やCD等々、題材はさまざま。

    そんなインフォマーシャルを素通りしようとしていた時、

    「日本人は...」と大声を張りあげる男性が目についた。

     

    「はじめに断っておきますが、私は医者でも薬剤師でもありません。

     専門は海洋生物学と心理学です。」と自己紹介した男性。

    50代くらいの白人男性で中肉中背。血色が良くいかにも健康的。

    「アメリカの大企業や医療関係者、

     政府の営利主義政策と陰謀により、

     アメリカ人はすっかり健康を損なってしまった。

     本来ならば人間の体に必要のない薬漬けにされ、

     癌や肥満、慢性疲労に苦しんでいる。」とし、

    「アメリカ人は日本人を見習って毎日海草を食べるべき」と主張。

    自社で開発したという

    北欧のきれいな海から採取した海草からできた錠剤を売っていた。

     

    「海草は海に住む魚が食べるものではないのですか?」

    という進行役の真剣かつまじめな質問には

    「私たちが海に住んでいないのは確かです。

     しかし海は私たちの体の中にあるではないですか!」と反論。

    「なぜ日本人の平均寿命がアメリカ人より長く、

     癌や糖尿病患者が少ないかわかりますか?

     それは日本人が毎日海草を食べているからです。」と断言。

    「私はこの錠剤を飲み始めたおかげで医者要らずの体になり、

     もう健康保険にも入っていません。」と補足した。

     

    彼があまりにも自信タップリに熱弁をふるうので、

    日本人の私までつい「ほう!」と感心させられた。

    さすが『心理学者』である。

     

     

    90年代に大流行したアメリカのコメデイー番組の一話。

    長年連れ添った夫との離婚を決心したアメリカ人の中年女性。

    息子の親友が付き合っていた『中国系の名字を持つ女性』と

    たまたま電話で話しをするうち、離婚を考え直すことにした。

    後日その礼を兼ねて彼女を自宅に招待した夫婦。

    ところがそこにやって来たのは普通の若い白人女性。

    「あなたは『中国人』じゃなかったの?!」と尋ねる妻に

    「本当の名字は長すぎるので略しているのです。」と若い女性。

    怒った妻は

    「私は『中国人』に人生のアドバイスを受けていると思ったから

     離婚を思いとどまったのよ!

     だれがアメリカ人の若い女の言うことをまじめに聞くものですか!!

    と再び離婚を宣言する。

     

     

    技術革新により

    世界の国々がより身近に感じられるようになった昨今だが、

    アメリカ人にとってのアジア諸国というのは

    まだまだ神秘的な魅力があるようだ。

    3/19/2005

    「誰も知らない」

    日本国内外で数々の賞を受賞したあの是枝監督の「誰も知らない Nobody Knows」を観ました。

    いまニューヨークの映画館でも上映されているのです。

    私たち大人にはかなりおもい映画です。

    悲しくて涙もたくさん出る映画です。

    いろいろな意味で感動し、考えさせられる映画です。

    日本と違って映画館で大騒ぎすることの多いアメリカ人も、最後の主題歌までじっと聴き入っていました。

    子供がいてもいなくても、できるだけ多くの大人に観てもらいたい映画だと思いました。