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9/9/2006 食欲の秋夏の終わりを告げる『Labor Day』も過ぎ 僅かながらに秋の訪れを感じる今日このごろ。
ひと足先にパリで満喫した“芸術の秋”につづき 早くも襲ってきた“食欲の秋”。
毎日絶え間なく自宅に届くジャンクメールの数々。 その中にある日見つけた“円柱形の透明なプラスチックケース”。 何かのサンプル商品かと思い、蓋をあけてみる。 すると中には折り目がつかぬよう、丁寧にまるめられた一枚のメニュー。
煉瓦模様の縁どりに、身内で経営してきた店の歴史。 “est. 1958” “Brick Oven Pizza” どうしても『ピザ』が食べたくなった。
ハンバーガー同様、大人から子供までアメリカ人に根強い人気のピザ。 ランチにスナック、夕食、パーティーで気軽に食される。 生地には厚いもの、薄いもの、その中間のものがあり トッピングの種類やコンビネーションもさまざま。 迷ったあげく、今回は大好きなチーズに重点をおき 選んだのが
“Quattro Formaggi”(4種のチーズピザ)$15.95
ピザには欠かせない“モッツァレラチーズ” 力強い味と風味の“パルメザンチーズ” さっぱりした味わいの“リコッタチーズ” くせのない“プロボローンチーズ” に野菜の旨味が凝縮したトマトソースという組み合わせ。
チーズ4種でかなりしつこい仕上がりを予想していたものの 軽いリコッタと酸味の利いたトマトソースが全体をうまくまとめている。
ちなみにこのピザのサイズは直径18インチ(約46cm)。 さすがの私も1人で1枚完食は無理だが、 女性にしては少々多め(?)の2スライス(1/4)をいただく。 学生時代は4スライスこなしていたのが、いま思うとおそろしい。
相変わらず大食漢の私と違い 先日昼食をともにした友人はダイエットの真最中。 テレビドラマや映画で有名な女優カースティ・アレイがスポークス・パーソンとなり、 このダイエットプログラムによって みずから75lb(約34キロ)の減量を達成するとか。 久々に会った友人も、同社のプログラムによって 3ヶ月で10lb(約4.5キロ)の減量に成功したらしく、見た目もスッキリ。 基本的に食事やスナックの摂り方を指導するこのプログラム。 全ての飲食物にポイントがつけられており、 各自の目標体重に合わせた一日の摂取ポイントの上限が設定されている。 同じ食材も、調理法でポイントが上下するため 彼女は「メニュー別のポイントが記載された解説書」と「カロリー早見票」を持ち歩き、 食後は口にした全ての食材の種類と摂取量を「ダイエット・ダイアリー」にメモしていく。 サラダひとつオーダーするにも 具材はもちろん、ドレッシングの成分を細かくウエイターに確認するのでおおごとだ。
友人の涙ぐましい努力をよそに この秋も私の中の“食欲の秋”は健在だ。 6/13/2006 安くてうまいファーストフード今回は財布に優しいファーストフードのご紹介。
まずは2月2日の記事で紹介した『ジャイロ』と並ぶ 屋台の定番メニュー『Falafel』(ファラフェル)。 主に“chickpea”“garbanzo bean”と呼ばれるひよこ豆をベースに ミンチした野菜とスパイスをあわせてフライした『野菜コロッケ』 シリアやイスラエルあたりを中心に中東諸国では常食らしい。 一般的なのはこれをトマト、レタス、キュウリなどの トッピングとともにピタパンに挟んだりサンドイッチにし、 “tahini”(タヒニ)と呼ばれる濃厚な白ゴマソースをかけて食す。 写真はたっぷりのピラフに揚げたての『Falafel』が5つ。 白いソースはもちろん“tahini”。 野菜サラダとピリ辛・キャベツのピクルスが添えられて3ドル也。 屋台は税金もかからないうえに これでスモールサイズというのが更に嬉しい。
次は日本人にもお馴染みの『太巻き』 見た目は殆ど変わらないが、実はこれ“韓国風” 特徴は香ばしい韓国海苔と 仕上げに塗るごま油の利いたしょう油ダレ。 マンハッタンはミッドタウンの真ん中。 エンパイアー・ステートビルの付近は俗に言う“韓国街” レストラン、スーパー、喫茶店、パン屋、銀行、みやげ物店など、 韓国系の店が軒を連ねる。 その中に小さな太巻き専門店がある。 場所は32丁目の5番街と6番街の間(道路南側)。 キムチ、ビーフ、ソーセージ、ツナ、、数種類の具から選択できる。 写真は私のお気に入り『野菜巻き』 たまご、ほうれん草、ニンジン、ゴボウ、たくわん、キュウリ、 色とりどりの野菜を使い、 オーダーを受けてから 目の前で手早く作ってくれる。 あたたかいご飯の熱にあおられ しょう油ダレをたっぷり吸った海苔がきらきらと輝き ごま油としょう油の香りがなんともいえず食欲をそそる。 たくあん2切れと味噌汁がついて税込み4.50ドル也。
そしてアメリカ人が大好きなフレンチフライ。 イーストビレッジにあるのがフレンチフライの専門店 『Pommes Frites』(http://www.pommesfrites.ws/default.html) メニューは3つのサイズのフライと30種近いソースのみ。 “フレンチフライのソース=ケチャップ”の アメリカ人には馴染みの薄いコンセプト。 しっかりした太さの厚切りポテトを2度揚げすることにより 表面はカリっと香ばしく、中味はホクホクと仕上がっている。 アイスクリーム・コーンを連想させる円すい形のペーパーラップは 歩きながら楽しむこともできて便利。 写真はペーパーラップをそのまま突き刺せるよう 穴の開いた店内のテーブルにて。 空腹のあまりだいぶ食べてしまったフライのラージが6.25ドル。 プラス3種類で1.75ドルのソースコンボは左から 『ペスト・マヨ』『メキシカン・ケチャップ』 『ローストガーリック・マヨ』 (紙皿にあるのは無料レギュラー・ケチャップ) 占めて税込み8.00ドル也。
最後に個人的にはあまりお薦めできない品をひとつ。 近年のコーヒーブームに合わせて今年アメリカで発売された 『コカ・コーラ・ブラック』 要は炭酸入りコーヒーなのだが コーラのような、コーヒーのような、 なんとも不思議な味わいに加え、とにかく甘い! アメリカの甘さにはかなり慣れているつもりの私もこれは無理。 おまけに懐かしいビン入りとは言え、 このサイズでお値段は3.00ドル前後。 店頭販売なので税金もかかる。
同じ3ドルなら 私はやはり屋台メシを選ぶ。 4/27/2006 鉄人の味アメリカでもすっかりお馴染みのテレビ番組『料理の鉄人』 そのアメリカ版でも有名な森本正治氏の新しいレストラン 『MORIMOTO』(http://www.morimotorestaurant.com/)
150年以上続いた生鮮食品の卸売市場が 流行の発信地として生まれ変わった 『ミートパッキング・デイストリクト』 (http://www.meatpacking-district.com/)
あらゆるスポーツが室内で楽しめる 『チェルシー・ピア』(http://www.chelseapiers.com/)
もとは『オレオ・クッキー』の工場であった建物を改造し 1997年にオープンした『チェルシー・マーケット』 (http://www.chelseamarket.com/enter/concourse/info.html)
そして各種有名レストランも多い マンハッタン南西部のチェルシー地区。 その10番街は西15丁目と16丁目の間 『チェルシー・マーケット』西口の並びに 『MORIMOTO』の大きな暖簾がはためいている。
約1100㎡という広々とした店内。 1階は人数に合わせて選べるダイニングスペース 通常の寿司カウンターに加え 靴を脱いでくつろげる限定8人の『おまかせ』専用カウンター席。 地下はゆったり落ちついたバーエリア。 オフ・ホワイトを基調としたインテリアと食器。 適度な明るさと柔らかな光の局所照明。 鮮やかにライトアップされたオープンキッチンと 水の入ったボトルで作られた半透明の壁が印象的。 また鏡の中に浮かぶ花が幻想的な空間を作り上げるトイレでは 思わずシャッターをきる客も。
そして今回選んだメニュー。
前菜からは『ボンゴレ』。 白身魚の刺身をエビ、アサリ、ムール貝とともに ガーリックと白ワインベースのソースでいただく。 シンプルだが間違いなく美味な組み合わせの一品。
メインデイッシュは海と陸の幸を組み合わせた 『ロブスターの柚子風味と牛肉の赤味噌ソース』 ほどよい蒸し具合のロブスターに サッパリした柚子ソースがよく合う。 ロブスターを溶かしバターに浸して食べる アメリカ流とは大きく異なる繊細さ。 そして柔らかく煮込んだ牛肉と赤味噌ソースの組み合わせは どこか懐かしい味。
寿司メニューからはフライにしたソフトシェルクラブを そのまま豪快に巻物にした一品を。 季節もののソフトシェルクラブはやはりフライが一番。
デザートは純粋に好奇心から 『赤味噌スフレの柚子アイスクリームぞえ』 ほんのり味噌味のスフレに 柚子風味のクリームソースをかける。 文字通り和洋折衷な素材だがこれも意外に美味。
この他にも一見普通のメニューに何かしら工夫が施され 独自の作品に仕上がっている。 アメリカ人に受けそうな盛り付けの演出も目立つ。
和食ブームがますます高まるマンハッタン。 次から次へと新しいレストランがオープンする一方で 箸を器用に使いこなし 生ものや和食材にもすっかり慣れたアメリカ人。 ある程度のレストランともなれば 素材の良さやメニューそのものに加え 客の目をひく演出や内装、店のテーマも重要なポイント。
常に新しい物を求め続けるニューヨーカーを満足させるのは この業界でも至難の業のようだ。 2/2/2006 レストランウイークアメリカ各地の大都市で恒例となりつつある 『レストランウイーク』
普段あまり近づけない高級フレンチ・レストランから 身近なアジア料理のお店まで、 参加レストランでの3コース・セットメニューが ニューヨークではランチ$24.07、デイナー$35.00 (ドリンク、税金、チップ別)で味わえる。
今年の第一弾は1月23日~2月3日までの平日10日間。 食い意地満載の私もこの時とばかりに目ぼしい店を物色する。
今回出かけたのは ダウンタウンはソーホー地区にある『Cub Room』 (http://www.cubroom.com/home.asp) オープンして10年以上たつアメリカン・レストランだが 夕食時には順番待ちの客が入口付近に群がり、 90人のゲストを収容できるというダイニングルームは 20~30代のグループ客の熱気にあふれていた。
この日『レストランウイーク』の特別メニューから 肉好き女2人組が選んだのは
<前菜> オーガニック野菜とゴルゴンゾーラのサラダ ゆずビネグレット・ドレッシング
チョコレート風味のスペアリブ
<メインコース> 香草風味の牛ステーキ・ポートワインソースがけ フレンチフライ添え
<デザート> バターミルク入りパンナコッタ ブルーベリーソースがけ
サラダは野菜の種類も多く量もタップリ。
前菜のスペアリブは ほんのり甘いチョコレート・ソースがリブを包み、 意外な一品に仕上がっていた。
メインのステーキは『私が満足する量』の 肉汁タップリ柔らかステーキに、 これまた『私が大満足する量』の フレンチフライとクレソンが添えられ、 ポートワイン・ソースの助けもあってついつい完食。
そしてデザートの濃厚なパンナコッタ。 そこそこの大きさであるにも関わらず、 さっぱりしたブルーベリーソースのおかげでこれまた完食。
あれだけのボリュームと味があれば、 若い客が集まるのも頷ける。 通常のメニューも試してみたいと思わせる店だった。
せっかくなので食の話題をもうひとつ。
マンハッタンの街角で必ず目にする屋台。 ドーナッツ、ホットドック、プレッツエル、 ベークトポテト、スープにファラフェルとある中で 私の一押しは やはり肉料理の『Gyro』(ジャイロ)。
一般的にはポークとラムのひき肉をスパイスとともに混ぜ合わせ、 長い焼き串に沿って『巨大きりたんぽ』のように巻きつけたものを 回転させながらゆっくり焼きあげる。 これをスライスして野菜とともに厚手のピタ・ブレッドに挟んだり、 ライスとともにいただいたり、サラダとして楽しむ。 いずれの場合も最後に好みでまろやかな『ホワイトソース』や ピリッと辛い『ホットソース』をかけて出来上がり。
今日のランチは『ジャイロ・オーバー・ベジタブルライス』 に『ホワイトソース』をタップリかけて税込み$5ナリ。 ランチも高いマンハッタンにあって、 屋台は庶民の強い見方だ。 10/8/2005 太る環境日々ありとあらゆる研究が行われている昨今。 またひとつ新たな数値が発表された。
過去30年間にわたり 30~59歳の白人アメリカ人を測定した結果、 3人に1人以上が『肥満』であることが判明。 この結果10人中9人の男性、7人の女性が、 いずれ『太りすぎ』となる可能性アリ。 『このような状態に陥りやすい“環境”に住むアメリカ人は、 常にそうならないよう努力しなければ危険』というもの。
アメリカの中でもニューヨーク(マンハッタン周辺)は 比較的 “超”肥満体質の人口が低い方かもしれない。 それでも中高年ともなると、 男女ともにいきなり貫禄が出てくる場合が多い。
またあるアメリカ人女性向けメールマガジンには
『あのマリリン・モンローのドレスサイズは なんと14号(日本の17号)だった!』
『現代女性の平均体重は144パウンド(約65キロ)、 ドレスサイズは12-14号(日本の15-17号)』
『20年前のファッションモデルの体重は 当時の女性の平均体重より8%少なかった。 現代のモデルは・・・23%も少ない!』
データの信憑性はともかく、 体型を気にする女性たちを励まそうと懸命だ。
アメリカ人の健康管理の中枢であるCDC。 以前『アメリカにおける年間死亡者のうち 36万5千人の死因が肥満に基づいている』と発表したものの、 今年に入ってその数字を約2万6千に大きく修正。 研究者たちの多くがその変更に異議を唱えたようだが、 レストラン業界は 『体重に関連した疾患ばかりが大きくとり上げられ過ぎ』 と反論したという。
米系のテレビ局ではあまり見ることがないが、 他国のニュース番組では 飢餓に苦しむアフリカの子供たちの姿が 痛々しく報道されている。 なんとも言えない不平等さを感じる。 7/30/2005 肉づくしデイナーとストリート・パフォーマンス月末の慌ただしい一週間を終えた金曜の夜。 若々しい容姿と大人の知性を兼ね備え、 鋭い観察力と前向きで柔軟な思考を持ち続ける、 私にとっては実姉のような先輩と 恒例の食事(飲み?)会に出かけた。
まず東18丁目はPark Avenue SouthとIrving Plの間にある 日本食レストラン「BUTAI」へ。 1階はバーと寿司カウンター、 2階は南側に大きく開いた窓を背景にテーブル席が設けられている。 メニューは炉辺焼きと寿司が中心の居酒屋風。 店の内装や食器類は落ちついた色合いの和風モダン。 ユニセックス使用の広々としたトイレが好印象だった。
ここでのお目当ては『地鶏の天然塩焼き』。 しっかりした歯ごたえの地鶏は 焼き加減も上々でさっぱりとした美味。 この他にも『イカゲソのとも焼き』『自家製くみ上げ豆腐』など、 お酒のすすむ日本の味が堪能できた。 どの皿も上品な日本サイズではあったが、 この種の日本食レストランにしては値段が手頃で いろいろな物を少しずつ楽しみたい方にはお薦めだ。
大食漢の2人が次に出向いたのは日本でもお馴染みの『牛角』。 今年Cooper Squareに1号店がオープンしたばかりだが、 既にかなりの人気スポットとなっているようだ。 金曜夜9時過ぎの店内は客であふれ、 「45分待ち」のテーブル席を待つグループ客が 店の入口付近にたむろしている。 2人という身軽さから、 待ち時間ナシで焼肉も楽しめるカウンター席に着いた。 客層はアメリカ人、日本人、若者、中高年、男性、女性と実に様々。 奥深く広がる店内はやはりモダンな内装。 先輩ご推薦の『特選和牛カルビ』は アメリカ産神戸牛で脂肪分もタップリ。 『牛タン塩』と『石焼ビビンパ』も 韓国レストランのものとは一味違って楽しめた。 焼肉とは言え、炭火を使うことができないのがニューヨーク。 それでも肉&和食好きニューヨーカーの心をガッチリつかみそうだ。
満腹の帰り道で通過したタイムズ・スクエアの地下鉄駅構内。 人気もまばらになった一角で、 ふと日中目にしたストリート・パフォーマーを思い出した。
マンハッタンの地下鉄構内や街角のあちこちで見かける ストリート・パフォーマンス。 中でも地元ニューヨーカーのみならず、 世界中からやって来る観光客が通過する このタイムズ・スクエア構内のステージは最高の舞台。 毎日様々なパフォーマンスが披露される。 自慢ののどや楽器演奏を熱演する者。 ダンスやパントマイム等、全身で自己表現する者。 1人で演じる者もいれば、グループで演じる者もいる。 子供から大人まで、年齢や人種もいろいろ。
そんな中、今日見かけたのはある年配の男性。 商売道具はキーボードとスピーカーが各1台。 サックスとトランペットを演奏する人形2体と、 腰を振って踊る人形2体が主役だ。 スピーカーから流れる馴染みの民謡に合わせて(?) 前方の2体が身体をくねらせ、 楽器を持った2体と男性が後方でバンドを演じ続ける。 ただそれだけのことなのだが、 なんだか妙に惹きつけられた。 パフォーマンスによっては 観客の環ができることもしばしばあるこの舞台。 彼のショーに足を止めたのは私を含め僅かであったが、 みなそれまでの硬い表情を緩め“フッ”と微笑む。 また周りの観客と目が合うと“ニッコリ”微笑む。 そんな優しい『微笑』を誘ってくれるパフォーマンスだった。 またいつか出会いたいと思った。 6/18/2005 ダイナー同じ業界人でもある女友達と久々に会って情報交換。 ランチにしては少々早めの11時45分に落ち会って、 ミッドタウンのダイナーに入った。
『ダイナー』は日本で言うところの『定食屋』。 街のあちらこちらに大・中・小・様々な大きさの店が見られる。 パンケーキやオムレツからハンバーガーやパスタ、ステーキまで、 アメリカ人にはお馴染みのメニューが一通り揃っており、 食べたい物を食べたい時に口にすることができる。
たとえランチといえども必要以上に店の選択にこだわる彼女が、 「早い」「安い」「メニュー豊富」が売りものの 庶民的なダイナーに私を誘った。 “食に深いこだわりを持つ彼女が 食べられるものがあるのだろうか?”
・・・・・・・
いつもなら穴のあくほどメニューを検討し、 気になったメニューに関する質問をウエイターにあびせた後、 再び時間をとってオーダーを決定する彼女が、 何故かテーブル席についてもメニューを開こうともしない。
「もう決まったの?」と聞くと
「うん!」と自信たっぷり。
それほど空腹でもなかった私はメニューの中でも比較的軽そうな 『クリルドチキン・サラダ』をオーダー。 そして彼女も何やらウエイターに指示を出しつつオーダーを済ませた。
数分後、2人のオーダーが登場。 多少の予感はあったが、 私の前には大皿にあふれんばかりのサラダがやってきた。 レタス・きゅうり・ピーマン・トマト・ マッシュルーム・レッドオニオンのザク切りに、 ボイルしたインゲン(缶詰)とフェタチーズ。 その上にスパイスを効かせてグリルしたチキンがのっている。 サイドにヴィネグレット・ドレッシングも出されたが、 チキンとチーズの塩気だけで充分。 皿が黒かったこともあり、 一瞬『鉄板焼き』のように見えた。 この一皿で約$10。
そして彼女の前に出された品は・・・
白い中皿に大きなレタスの葉が2枚。 その上にこま切れにしたきゅうりが少々。 そして小さなサイズ(日本の普通サイズ?)の『ツナ缶』。 別皿にレモンのスライス数切れと アメリカサイズ(小さい)の薄いトーストが2枚。 コーヒー1杯。
なんでも『3日で10lb(約4.5キロ)落とす』 ためのダイエットメニューなのだそうだ。 説明しながら彼女がバックから取りだしたコピー用紙には 「1日目、朝食・・・」 「1日目、昼食・・・」 「1日目、スナック・・・」 のように一食ごとのメニューが細かく記され、 その最上部には 「私たちなら絶対できる!明日から皆で始めるわよ!!」 と威勢のよい掛け声が走り書きされている。
同僚の1人がこの方法でダイエットに成功したのをキッカケに、 社内の女性が一緒になって試してみようということになったらしい。 アメリカ人の彼女は私よりかなり小柄だが、実に女性らしい体型。 金髪のロングヘアーに彫りの深い整った顔立ち。 日本人の私から見たら、言うことのない容姿だ。 が、やはり自分が100%だと思える女性はなかなかいないらしい。
同じ野菜とたんぱく質の組み合わせでも、 私の大皿に比べあまりにも貧弱な内容に 「ダイエットにはなるかもしれないけど、それで足りるの?」 と心配する私に、 「大丈夫。でもこのレタスときゅうりとトースト1枚は余計なのよね。 私は“ツナだけ”って言ったのに。 きっと見てくれが悪いから、 店の人が気を使って飾りつけてくれたのね。」と笑っている。
つまり彼女の正式オーダーは 「水入り(オイル入りは×)ツナ(小1缶)、 レモンスライス、トースト1枚とコーヒー」 もちろんメニューには載っていない。
レストランでオーダーする際、 水にレモンやライムスライスを入れてもらったり、 サラダのドレッシングを別の小皿に入れて出してもらったり、 ハンバーガーからオニオンを抜いてもらったり、 という程度のアレンジは私もしばしばリクエストする。 だが今回のような変わったオーダーは私にとっても初めての体験。 チャージしてきた代金は$4ほど。
客の勝手なオーダーに 初めて入った店のウエイターは笑顔で注文を受け、 そこにちょっとした心遣いを添えてサーブする。 これまで以上に『ダイナー』が好きになった。 5/27/2005 美 vs 食5月30日(月)はメモリアル・デー。 3連休前の金曜日が晴天となり、 みなやたら嬉しそうにソワソワしている。 夫婦揃って自営業者の我家は、連休や週末もあまり関係ないのだが、 アメリカで『実質的な夏のはじまり』とされている このメモリアル・デーともなると、なんとなく気持ちがはずむ。
昨日は季節外れの寒さと雨で ウールや皮のコートに身を包む人もいたというのに、 今日は柄シャツに短パンで出歩いている人たちさえいる。 アメリカならではの光景だ。
そんなおり、突然浮かんだ 『メモリアル・デー』→『夏』→『バーベキュー』→『スペアリブ!』 という発想に素直に従った私は ソーホーにあるBBQレストランに足をのばした。
シャレた石畳の車道に沿って 高級ブランドショップやセレクトショップが軒を連ねる。 Spring StreetとWooster Streetの交差点脇にあるのが ソーホーという激戦区で20年以上も営業を続けているという バーベキューレストラン『Tennesee Mountain(テネシー・マウンテン)』。
ランチアワーに一番乗りしたおかげで キッチン前の明るく静かなテーブルに案内された。 オーダーしたのはこの店で一番人気の 『Baby Pork Ribs』17.95ドル。 ビールにピッタリの味付きフレンチフライと 干しブドウ入りのコールスローをサイドに、 自家製の粒入りコーン・ブレッドとビスケットがセットで出てくる。 ランチは12オンス(約340g)と少なめ(?)だが、 デイナーなら19.95ドルで1パウンド(約454g)。 さらにたくさん食べたい人には 曜日&時間限定の食べ放題(14.95ドル)もある。 2.50ドルのアイステイーは 一見『取っ手のついたガラス瓶』というデザインのグラスに これまたタップリ入って登場する。
ひとくちにバーベキューと言ってもその道は深く、 肉の味付け方法からソースの材料、 焼き方まで地方や家庭によって様々だ。 この店のソースももちろんオリジナルで、 土産用に1本3.75ドルで販売している。
思いつき通りにスペアリブにありつき、 両手の先をソースで真っ赤にしながら、 大満足でやわらかいリブをほおばっていると、 ふと視線を感じた。
ファッション雑誌かなにかの撮影隊とそのモデルたちだった。 『9頭身』か『10頭身』の若く美しいモデルたちは 黙っていても人目を集める。 道行く人々が間の抜けた顔で彼女たちを呆然と見つめる中、 さっそうと通り過ぎて行く。
通りに面した窓際のテーブルに着きながら、 人目も気にせず、 大きな口をあけてリブにかぶりついている私の目の前を 彼女たちが通りかかった。
その美しさに、思わずリブを持ったまま彼女たちを見つめる私と、 その私が手にしたリブを見つめる彼女たちの視線が交差した。 ほんの数秒間のできごとだったが、 時間が止まったような錯覚を覚えるほど お互いの熱い視線が相手に集中したのだ。
あれだけのスタイルと美貌を維持するのは 並大抵のことではないはず。 ましてや『スペアリブ』を食べるなど言語道断! きっとあらゆる食物に対して 「食べたい!」でも「食べない!」という 葛藤を繰り返しているのだろう。 その気持ちを凝縮した視線だったように思う。
私も彼女たちのような容姿に憧れないこともない。 だが食べたいものを我慢してまでスタイルを維持しようとは思わない。 それに彼女らのような『10頭身』になるのは 生れた時からどだい無理な話。 いまのままで十分バランスが取れているというものだ。
『美しさ』を取るか『美味いもの』を取るか、 それぞれのメリット・デメリットを比較検討しつつ、 山盛りのフレンチフライにコールスロー、 そしてコーンブレッドまで完食してランチを終えた。 3/14/2005 ハンバーガーカリスマ・シェフによる豪華レストランが軒を連ねる昨今。 今回はフレンチシェフ、ダニエル・ブリュによる超豪華ハンバーガー「dbバーガー」のご紹介。 主役のハンバーグは、サーロインをミンチした中に軟らかく煮込んだショートリブ、フォアグラ、そしてブラック・トリユフを詰め込んだ代物。レタス代わりのチコリと真っ赤に熟した皮むきトマトスライスとともに、パルメザンチーズ風味のトーストしたバンに挟まって登場。 店の名前「db Bistro Moderne」そのままのモダンなインテリア、かわいらしい陶器に入ったケチャップ、マスタード、マヨネーズによる演出効果は○。 ただし肉の中に入ったフォアグラはそれなりの大きさなので、うっかりすると見逃すかも。 そしてトリユフはさらに発見が難しい。 他店のハンバーガーと比べ、それほど大きくはないけれど、厚みはしっかりあるので女性は同伴者に要注意。 さてこの「dbバーガー」。 フレンチフライがサイドに付いて気になるお値段は1人前29ドル。 ハンバーガーだと思うとこれでもかなりビックリだけど、この上の「dbバーガー・ロイヤル」はきちんと摩り下ろしたブラック・トリユフが入って69ドル。 「もっとトリユフを!」という方にはそのまた上の「ダブル・トリユフ付き」で1人前なんと120ドルなり。 マンハッタンで思いっきり贅沢なハンバーガーを食べたいと思ったら、是非一度お試しを。 |
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